香りの分析 〜fragrance analysis 〜
1945年、パリにいち早くブティックをオープンさせたピエールバルマンは“ファッションとは動きのある建築である”という言葉通り、重厚で高級感がありながらも、カジュアルにも着こなせるファッションを提案した。そんなピエールバルマンが描く香りの世界も彼が創るファッションの世界同様、クラシカルな要素と軽やかでカジュアルな要素が共存する香り。
イヴォアールとはアイボリー色の意。タキシードの男性で溢れたパーティー会場の中に、クリームピンクのドレスを身に纏った、ひときわ輝く女性にインスパイアされ創られた香水。
そのコンセプト通り、香りもフラワーの優しい香りをより引き立てるために、渋みのある柑橘、グリーンの青み、ウッディの深く重厚な香りを対極的に使用している。
トップノートは非常にクール。渋みを伴うベルガモットなどの柑橘系の香りと、強いグリーンのガルバナムで構成され、そこに甘さや華やかさは見られない。しかしながら、ミドルノートは一転してローズやジャスミン、スズラン、イランイランなどのフラワーブーケが咲き誇り、華やかさを強調。ベースノートはどっしりと深く、ラブダナムやアンバーグリスなど、非常に持続性のある香料を使用し、香り全体に“こく”を与えている。
凛々しく存在感のある香りは、落ち着いた大人の女性が垣間見せる可愛らしさを想わせます。クラシカルでありながらもカジュアルに身に纏える上質の香水は、定番の香りとしてお勧めです。
パルファムのボトルは象牙をモチーフにしたデザインでより重厚な印象に。香りもより豊かに芳しく、特別なシーンやフォーマルな場所にも最適です。 |