香りの分析 〜fragrance analysis 〜
インディアンサマー、 夏が終わり、清清しい気候が続く秋。 少し肌寒さも感じる本格的な秋の日に、突如小春日和が訪れる。
そんな陽だまりの日をインディアンサマーと呼ぶが、エトロ・レモンソルベは、陽光が差し込むテラスでハーブがたくさん入った冷たいレモネードを飲む。そのようなインディアンサマーのひと時が良く似合う香水である。
エトロ自身はそれを“ジントニック”と表現し、確かにトニックのように少々ツンとくる典型的な男性用香水ノートを残しているが、香りは驚くほどナチュラルでアロマティック。高品質の天然香料を多用するエトロフレグランスの良さを存分に味わえる仕上がりである。
シチリア産のオレンジとレモンは、果汁が滴る様子が目に浮かぶほどリアリティのある瑞々しさ。ラベンダーとローズマリーがアロマの風を漂わせ、思わずスーッと息を吸い込みたくなる爽快感が全身を満たす。このレモンソルベの柑橘独特の瑞々しいトップノートからの香り立ちを、上手くクールダウンさせるのがサンダルウッドとベチバーの落ち着いたベースノート。香りに幅をもたせ、洗練された印象を残すのである。
夏から秋にかけてお勧めの香りですが、もちろんオールシーズン対応の香水です。クセのない香りは気軽に身に纏うことができますが、定番に収まらない感度の高さは、さすがエトロフレグランス。貴方の個性にしっかりフィットします。 |