香りの分析 〜fragrance analysis 〜
照りつける太陽、スカイブルーの空とコバルトブルーの海の対比、地中海沿岸、恋人や家族とセーリングを楽しむ男性。少し日焼けした肌に逞しい身体、優しい笑顔。愛し愛され、日常を楽しむ。まるで絵に描いたような理想の男性、でもそれがアザーロ・プールオムの描く男性の肖像なのである。
北アフリカ、地中海沿岸の国チュニジア。ファッションハウス、アザロの創始者、ロリス・アザーロが生まれた豊かでエキゾチックなこの国は、彼が愛に満ち溢れた幼少期を過ごした土地であり、特別な思い入れがあるという。彼が創り出すドレスや香水のほとんどがこの地からインスピレーションを受けており、アザーロ・プールオムも例外ではなく、そのアロマティックスパイシー、ドライウッディーの香りはその土地の特徴をよく反映している。
「モダンでアロマティックなフゼア調香水」をコンセプトに3人の調香師によって創作されたアザロ プール オムは完璧さを追求するあまり、何度も危機的困難に直面しながら完成した。
320種以上の香料を含むという豊かな香りの最大の特徴は、素晴らしいドライダウン(ベースノートへの香りの変化)にある。レモンや地中海沿岸の数々のハーブに代表されるフレッシュな香気が支配するトップからミドルの香り立ちは、一転して樹木やレザーなどの乾いたような、しかしながらアロマティックな潤いを残したベースノートへ変化するのである。
清潔感のある香りが、肌によく馴染む魅惑的な香りへ変化するのは男性用香水として非常に優秀。男性的なアピールを残しながらも清潔感や心地良さを前面に出した香りは長く愛用できるだけでなく、デイリーにもオフにも、どんなシーンでも身に纏うことができます。完成度の高いファッションにも負けない洗練を持った香りはオールマイティ、まるでアザーロが描く男性のようです。 |