香りの分析 〜fragrance analysis 〜
ラベンダーは香料の世界では歴史が長く、一番用途の広い香料です。古くから薬用の目的で使用されてきたラベンダーはスッと鼻に抜ける清涼感溢れる香りが特徴で、現在では香り全体に清潔感や爽快な印象を与えるのが目的で使用されるようです。
このようなことから欧米において、ラベンダーは石鹸や浴用製品などに多用され、まるで「清潔感」の代名詞のような香りとなっています。
香水の原点であるオーデコロンは、中世ヨーロッパにおいて貴族などが愛用していた化粧水「ラベンダーウォーター」が元になっています。このラベンダー水を単なるデオドラントではなく、芸術性に溢れた香水として創造したのがスペインの化粧品メーカー、アントニオ・ピグでした。
1940年に発売以降、大成功を収めたアグア ラヴァダは、瞬く間に市場全体に広まり、アントニオ・ピグの代表作として、またリフレッシュ・デオドラント系香水の原型として後世に名を残したのです。
アグア ラヴァンダの香りの特徴はその切れ味と男性的な香り立ちです。ハーブを多用した香水によくある柔らかな印象とは対照的に、柑橘系香料の苦味と樹木や苔のどっしりとした香りが、男性的な一面をより際立たせ、ラベンダーの香りとうまく融合しています。
「精悍でたくましい男性」という形容が相応しい力強い香りアグア ラヴァンダ。ここでご紹介しているのはドライタイプで、より一層の爽快感が感じられます。盛夏の身嗜みに、アウトドアやスポーツシーンに、そしてもちろんデイリーに身に纏う定番の香りとして活躍する香りです。
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