香りの分析 〜fragrance analysis 〜
オゾン、マリンノートなど90年代以降に新開発された香料でクールな海を表現したホライズンは、バジル、ミント、ラベンダーなど、多数のハーブをブレンドすることで透明感溢れる自然な香りに仕上がっている。一方で、ジャスミン、シクラメンなどのフラワー様の香りで優しさを、ブラックペッパーやフェンネルなどのスパイスで香り全体を引き締め、一貫して穏やかでクールな香調を実現した。
ホライズンは穏やかな香りでありながら、随所にパンチの効いた独特の調香。一般的に受け入れられる優しい香りでありながら大衆的にならない個性的な香りは、一見複雑に絡み合いながらも計算された調香のなせる業である。
グレやアルマーニなどの香水ボトルデザインでも知られる、パリの有名作家トゥエリー・レクールがデザインしたボトルは、ひと目みた瞬間に穏やかな海の情景を髣髴させる仕上がり。アート性の高さをどこまでも追求したラロッシュらしいコンセプト。
クールでありながら、どこかに優しさを残した香りは独特で、とてもレアな香りです。
人と同じ香りに抵抗のある方、貴方の個性に+αをお求めの方にお勧めの香水です。また、夏限定のフレグランスとしても重宝する1本です。
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