香りの分析 〜fragrance analysis 〜
数々の伝統あるフレグランスハウスが誕生した17、8世紀。その頃、後のフゼア調香水の源となる「フジュールロワイアル」が発売された。ナルシソロドリゲス フォーヒムは当時の香水産業における豊かな時代背景と名香「フジュールロワイアル」そのものにインスパイアされ、創作されました。
シンプルでリッチなその香りは上質な生地を使用しシンプルなカッティングで素材の良さを引き立てるナルシソロドリゲスのファッションデザインそのものであり、彼が描く現代の新しい男性像を如実に語っているのです。
フォーヒムの際立った特徴はなんと言っても少ない香料で実現した豊かな香り立ちです。ラベンダー、バイオレットなど、青みの含んだ清清しい甘さ、硬質な樹木のアコード(香調)、そして樹脂やムスクの温かく濃厚な香り。これら3つの要素が核となり、重なり合ったシンプルリッチな香りは清潔感や木々の豊かなアロマを感じさせるフゼア調独特の特徴を持ち、名香「フジュールロワイアル」を源泉とした、現代の新しいフゼア調香水の姿です。
中世後期のクラシカルと現代のモダニズムが融合したフォーヒムはバランス感覚に優れた香水でもあります。レジン(樹脂)やムスクが香全体を濃厚で温かな印象に仕上げていますが、決してしつこさを感じさせるものではありません。心地よいリッチな香りは飾り過ぎず、雑多にもならないシンプルなハイファッションに相応しく、仕事も遊びも楽しめる現代男性にお勧めの香水です。
同時に、フォーヒムはナルシソロドリゲスが先行して発売した女性用フォーハーとカップリング香水としても楽しめます。官能的なムスクやジャスミンが主体のフォーハーに木々の豊かな香調を持つフォーヒムが寄り添うことで相乗効果が生まれ、ふたりだけの幻想的な世界が広がります。
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