香りの分析 〜fragrance analysis 〜
日本人はネロリ(別名ビターオレンジフラワー)という花の香りが好きだ。というよりも香りに対する嗜好を左右する日本の文化的背景がネロリの香りと非常にマッチしていると言っても良い。香水やアロマが好きな方はもちろん、そうでない人も、一度ネロリの香りに触れればその香りに魅せられる。それはきっと、日本人が元来好む「清さ」のようなものが、ネロリという花の香りの根底に流れていることを敏感に感じ取るからだろう。
実際にネロリの香りは四季のように移ろう。可憐な小花の清らかな香り、弾けるフレッシュな香り、ビターでスパイシーな香りをくぐり抜け、最後にはどこか硬質でクリーンな香りが残る。その香りは様々な表情を見せながらも一貫して透明感に溢れ、そしてどこか清清しく静寂とともに私達の心に落ち着きをもたらすのである。
ネロリをテーマにした香水を創作すると、そのフレッシュで爽やかな一面ばかりが強調されたものになることが多い。きっとそれは欧米の世界観なのだろう。確かにオレンジフラワーから抽出される香りは爽やかでリフレッシングではある。しかし、その裏に隠された花の豊かな香りや風情、荘厳で硬質な香気まで描ききったものは少ない。
ジャルダン ドゥ ネロリは、そういったネロリの魅力を余すことなく表現した、稀有で唯一的な香水である。それはまるで、ネロリの園に足を踏み入れた時に感じる、生い茂った緑の葉の香りの中に、生き生きと変化するネロリの花の香りであり、日本人だからこそ感じられる美しい風情と繊細さを兼ね備えた香りなのである。
ジャルダン ドゥ ネロリは清潔感の中にも、風情と香りの奥深さを感じさせる上質の香水。デイリーに使用することで貴方だけの香りとなり、貴方とそのライフスタイルに一層の豊かさをもたらすでしょう。
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