香りの分析 〜fragrance analysis 〜
ジョイ、それは私たちがこの美しい世界に生まれたことの、そして生きることの喜びを表現した香水。ジャンパトウが豊かさと繁栄の象徴として創り出した至高の逸品。
1925年に初めて自身の香水を発表したジャンパトウは、その後並外れた魅力と市場に瞬く間に浸透できる力を持った香水を求めて試行錯誤を続けていた。資金が底をつき始めたその時、調香師ヘンリー・アルメラスは最も貴重な天然香料であるブルガリアンローズとジャスミンを常識はずれの高濃度で調香した試作品をジャンパトウ氏に提案した。
稀少な香料を惜しげもなく費やしたその香りは通常であれば商品化されるはずもなかったが、ジャンパトウ氏はすっかりその香りに魅せられ、“世界で一番高い香水”をコンセプトに商品化を決定した。実際に、ジョイをたった30ml創り出すために、ジャスミンの花10,600個、ブルガリアンローズ約340本を必要とする。
ジョイの香調は非常にシンプル。最高級のブルガリアンローズとジャスミンの麗しい香りを最大限に生かすために虚飾は必要ない。そしてこの華やかな香りをうまく拡散させるためにアルデヒドを、彩りに少しのグリーンノートとフレッシュな青みを持つ春の花を含み、永遠に続くフラワーシャワーのように、豊かで透明感のある香りがずっと続く。
1930年に発売されるまで、ジョイはジャンパトウの顧客のみに販売されていたプライベートフレグランスでした。しかし1929年に起きた世界恐慌により、生きる喜びを失った人々に希望を与え、暗い雰囲気を払拭するために一般に発売されたのです。
喜びに満ちたジョイの香りは、貴方の人生を祝福するための香りです。特別な日や、華やかな場所にのぞむ際に、ジョイがいっそうの輝きを貴方に与えてくれるはずです。
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