香りの分析 〜fragrance analysis 〜
可愛いらしい、キュート、爽やか、ミステリアス、こういった様々な女性像を表現した香水は数多くあれど、女性として生まれた喜びとも言うべき、原始的な感情を表現し、女性であることの楽しみを最大限に感じることのできる香水は「ディバ」をおいて他にない。
フランスのオートクチュールハウス、エマニュエル・ウンガロ初の女性用香水として1982年に発売されたディバは、ウンガロのシンボルであるバラの花を中心に、柑橘系果実や草花、樹木、動物性香料まで多種多様な香料を含み、巧みな調香とそのハーモニーによって創出された、豊かなフローラルの香り立ちを内包したシプレ調香水である。
ダマスクスとセンチフォーリアという2種のバラ、そしてチュベローズが際立ったフラワーノートは輝ける女性の美を表現し、優しいグリーンノートで包まれることにより、エレガントなファーストインプレッションに。そしてサンダルウッド、オークモス、パチュリ、植物の根等で構成された味わい深いシプレのベースノートへ変容する様は官能的であり、全体的に非常にリッチで華やかな香り立ちとなっている。
胸元の大きく開いたドレスが映える、曲線美が美しい身体のライン、肩から波打つ艶やかな髪、神々しいまでの美しさは女性であれば誰もが羨望の眼差しを向けるものである。そんな輝ける美が宿る香りディーバは身に纏う女性に美しさだけでなく、大胆に、思いのままに振舞える自信を与えることができる香水です。
調香師はシャネルの専属調香師として名高いジャック・ポルシュ。ガラスボトルはウンガロのドレスそのままに、ドレープとプリーツが施され、豪奢な印象に仕上がっています。女としての人生を最大限に楽しみたい、そんな貴方にお勧めの1本です。
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