季節の移ろいに合わせて二十四節気毎に香りを着替えるご提案
季節感を大切に”旬の香りを身に纏う”をテーマに、昔から親しんできた季節をあらわす二十四節気ごとに香りをご提案します。香りを着替える際、指針の1つになれば幸いです。
二十四節気の由来 >>
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山や街が一面の雪に覆われる冬。寒さの厳しい季節は、クリスマスやお正月など晴れの日も多く、宴を楽しみつつ、春の訪れを待つ時期でもあります。冬の寒い気候は暖かな香りを纏うのに相応しい時季。
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大寒の時節に纏いたい香り (1月21日〜2月3日)
寒の内の中間に当たる「大寒」は、
寒さが最も厳しくなる時節です。春に向けての新芽を大切に温める「大寒」に相応しいのは、
「優しい温もり」
を感じさせる、樹木や花々の温かさがテーマの香水です。
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小寒の時節に纏いたい香り (1月5日〜1月20日)
いわゆる寒の入り、寒さにさらに寒さが加わり、一年で最も寒い時期となる「小寒」です。このような「小寒」の時節には、火を想わせるスパイスと、甘み、深みを兼ね備えた豊かな香りをお勧めいたします。
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冬至の時節に纏いたい香り (12月22日〜1月4日)
一年で一番昼の長さが短い日という意の「冬至」。この日を境に一日一日陽が長くなり、春が近づきます。この新しい年を迎える時節に相応しいのは、すっと背筋が伸びるような清清しさを持つ香りです。 |
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大雪の時節に纏いたい香り (12月7日〜12月21日)
日に日に寒さが増し、身も震えるような日が続く時節「大雪」。冬の澄み切った空に煌めく星や月の光にしばし見とれてしまう時季に相応しい香りは、星の輝きに負けない光と、美しさを持った香りです。
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小雪の時節に纏いたい香り (11月22日〜12月6日)
小雨も雪に変わるほど寒さが増す時節「小雪」。日本海側の地域では、初冠雪も見られ、いよいよ本格的な冬の到来を感じさせます。冷たい風にさらされる季節には、濃密で温かな香りが似合います。
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立冬の時節に纏いたい香り (11月7日〜11月21日)
冬の到来を告げる木枯らし吹く時節「立冬」。暖かなものに触れたくなる季節に相応しいのは、人肌のような温もりと、温めるほどに芳しい香りを放つ香水です。
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空が高く澄み渡り、清清しい風が吹き抜ける、「天高く馬肥ゆる」秋。スポーツ・芸術・食などを通じて秋の季節を楽しむ時期でもあります。秋の清清しい気候はしっとりとした香りを纏うのに相応しい時季。 |
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霜降の時節に纏いたい香り (10月23日〜11月6日)
秋も深まり、そろそろ霜が降りる時節、「霜降」。1日1日、陽が沈む時間が早くなり、「秋の夜長」を楽しめる季節に相応しいのは、紅葉の赤のような温かさのある香りです。
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寒露の時節に纏いたい香り (10月8日〜10月22日)
晴れの日には澄んだ空気と、青空が広がる時節「寒露」。気持ち良い秋風にのって金木犀の甘い香りが漂う季節に相応しいのは、少しの甘みと豊かなアロマが特徴の香水です。
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秋分の時節に纏いたい香り (9月23日〜10月7日)
この日を境に日が段々短くなる「秋分」。肌で感じる寒さ、目で見る秋の風景、彼岸は随所に秋の到来を実感できる時節。豊かでふくよかな香調が特徴の香水をご紹介します。
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白露の時節に纏いたい香り (9月7日〜9月22日)
朝夕の清清しい気候が心地よい時節「白露」。月の光が美しく見えるこの時節に相応しいのは”月の雫”のように、密やかな美しさ持つ香りです。
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処暑の時節に纏いたい香り (8月23日〜9月6日)
暑さがおさまる時節「処暑」。秋がすぐそこまで来ていることを実感します。夏に終わりを告げる風にも似た、夏の余韻と秋の清清しさを併せ持った香りです。
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立秋の時節に纏いたい香り (8月7日〜8月22日)
夏の暑さもピークを向かえる「立秋」。秋を待ち望みながらも、夏のバカンスに身をゆだね、過ぎ行く夏の感傷に浸るとても情緒的な香り。夏の思い出に最適な香水です。
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眩しい日差しが徐々に照りつける暑い日差しに変わる夏。万物が生命を謳歌する季節は、人々の気分を明るく快活にする時期でもあります。夏の暑さに対応する軽やかで爽やかな香りを纏うのに相応しい時季。 |
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大暑の時節に纏いたい香り (7月23日〜8月6日)
夏も本番、本格的な暑さが続く「大暑」。一年中で最も暑く、疲れも出やすい「大暑」にお勧めの香りは、
心も身体も安らぐ清涼感と心地良さをもたらす香水です
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小暑の時節に纏いたい香り (7月7日〜7月22日)
七夕の日から始まる時節「小暑」。まだまだ雨も多く、蒸し暑い時季の「小暑」にお勧めの香りは、
夜空に浮かび上がる天の川のような煌めきを持った香水です。
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夏至の時節に纏いたい香り (6月21日〜7月6日)
昼の時間が最も長くなり、太陽も一番高い位置で輝く時節「夏至」。この季節にお勧めの香りは、
空の暗さや、じめじめした空気に
一服の清涼感をもたらす、清清しい香水です。
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芒種の時節に纏いたい香り (6月5日〜6月20日)
お米を始めとする、
イネ科の植物(穀物)の種を蒔く時期と言われる「芒種」。相応しいのは目をひく華やかさよりも、真の豊かさと、
大地に抱かれる安心感にも似た
心地よさをもたらす香水です。
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小満の時節に纏いたい香り (5月21日〜6月4日)
すべてのものが目に見えて成長し、
天地に満ちはじめる時節、小満。「緑の躍動」を想起させる小満に相応しいのは、爽やかな中にも
生命の躍動を感じさせる香水です。
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立夏の時節に纏いたい香り (5月5日〜5月20日)
夏を告げる眩しい光に、新緑の緑も花の赤も空の青も、色彩を増し輝き始める時節、立夏。「色彩と光のシャワー」を想起させる立夏に相応しいのは、華やかさと他を圧倒する
輝きを持った香水です。
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凍てつく寒さ中で眠っていた万物が、徐々に活動を開始する春。花々が春の到来を喜び、暖かくなるにつれ様々に咲き誇る季節。新年度が始まる春は香りに変えるのに相応しい時季。 |
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穀雨の時節に纏いたい香り (4月20日〜5月4日)
大地に顔を出した若い芽を育み、
穀物を育てる雨が降る時節、穀雨。「降りそそぐ愛情」を想起させる穀雨に相応しいのは、包み込むような優しさ
を感じさせる香水です。 |
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清明の時節に纏いたい香り (4月4日〜4月19日)
あらゆる生命が春の息吹を謳歌しているような時節、清明。
「瑞々しい春」を想起させる清明に相応しいのは、春の実りと清清しさを同時に感じられる香水です。
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春分の時節に纏いたい香り (3月20日〜4月4日)
鳥たちがにぎやかにさえずり始め、
穏やかな温かさが続く季節、春分。「未来への希望」を想起させる春分に相応しいのは、フレッシュで弾けるような
明るさと躍動感を持った香水です。
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啓蟄の時節に纏いたい香り (3月5日〜3月19日)
春の気配を感じ、土のなかで冬ごもりを
していた虫も動き始める季節、啓蟄。
「溢れ出す生命力」を想起させる啓蟄に相応しいのは、力強く豊かな自然が肌身に
感じられる香水です。
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雨水の時節に纏いたい香り (2月19日〜3月4日)
舞い散る雪が雨となり、積もった雪が溶け出す季節、雨水。「春への期待」を膨らませる雨水に相応しいのは、冬の名残の中に植物の温かさを感じさせる香水です。
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立春の時節に纏いたい香り (2月4日〜2月18日)
厳しい寒さの中に差し込む、かすかな春の光、立春。
「春待つ大地」
を想起させる、大地の強さと春の息吹が際立って感じられる香水です。
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二十四節気の由来
日本の暦は、明治になるまで中国から伝わった太陰太陽暦、即ち旧暦で一年を日付していました。
太陰太陽暦とは、月の運行をベースに、28日を1ヶ月(太陰暦)とし、太陽の運行を1年を決める暦のシステムです。月の運行を元に1ヶ月の日数を定めてしまうと、1年が12ヶ月の年と13ヶ月(閏月)の年が現出することになるので、毎年同じ月に同じ気候であると限らないという不便な点がありました。そこで太陽の運行を元に1年を二十四節気に分けて、同じ時期に同じ気候がめぐってくるように定められました。
なぜこのような複雑な暦付けのシステムが長年採用されてきたのかは、中国の歴史に関連があります。中国王朝の皇帝は国土や人民だけでなく、天の代理人として時を司り、人民に正しい”時”を知らせる特権をもつとされていました。その為、規則正しい月の運行を元に暦日を付ける太陰暦を採用することが、日時を伝えるという点で分かりやすく、理にかなっていました。
しかし一年を通した天候の変化を知り、農耕の日取りを決めることには不便だったため、太陽の運行を元に立春を一年の始まりとして1年を約15日ずつ二十四の節気に分けて季節を知らせる「二十四節気」が太陽暦の変わりとして長く使用されてきました。
明治以降、暦は太陽暦で統一されたため、もともとの太陽暦である二十四節気は季節の移り変わりをを実感しやすい暦として使われ、現代においても雑節(節分、彼岸、八十八夜、入梅(梅雨の入り)、半夏生、土用、二百十日等)や暦日(立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至)、節句(七草 1月7日、桃 3月3日、端午 5月5日、七夕 7月7日、重陽 9月9日)など行事日としても定着しています。
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